浄土真宗本願寺派 瀧上山 善立寺

浄土真宗本願寺派 瀧上山 善立寺
兵庫県神戸市灘区   
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住職の法話

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第十四代住職 松岡 文昭の法話風景画像

本当のご利益(りやく)

 今、この記事を書いているのは、十二月の半ばです。一攫千金を夢見て、久しぶりに年末ジャンボ宝くじを買いました。
 昨年末、無事に会館建設を終えましたが、次は本堂の外観の塗り替えの時期が来ており、工事費がかさむ為、少しでもお寺の足しになればと考えての事です。
 
 年末、ご門徒のお宅へお参りに行きますと、お仏壇に宝くじを供えている場合があります。恐らく、阿弥陀さまやご先祖さまに、宝くじが当たりますようにと、お願いをしているのでしょう。言うならば、仏さまのご利益(りやく)を願っているのでしょう。

 ご利益(りやく)とは、利益(りえき)と読む事が出来ます。利益(りえき)という場合には、会社の利益(りえき)とか、経済的な儲けを意味します。そして、利益(りやく)という場合には、神仏の力によって与えられる恵みを意味します。宝くじが当たりますようにとお参りするのは、ご利益(りやく)を願っての事でしょう。そして、もし、仏さまにお願いをして、宝くじが当たったならば、その方にとっては、ご利益(りやく)があったという事になるでしょう。

 しかし、いきなり大金を手にした為に、その後、不幸な人生を送る事になったという話を聞いた事がないでしょうか。ある日突然、数億円というお金を手にすると、苦労して仕事をする必要はなくなります。凡人が急に金持ちになると、人間性まで変わってしまいます。そして、気付いた時には、友達もお金も健康も失っていたという結末があり得ます。

 仮にそうなったとしますと、果たして、神仏のご利益(りやく)があったと言えるのか疑問です。本当のご利益(りやく)とは、不変なる仏さまのはたらき、救いを意味するもので、その場限りの欲や幸せを与えるものではありません。

 親鸞聖人がお書きになった現世利(げんぜり)益和讃(やくわさん)の一つを紹介します。

 南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)をとなふれば

 十方無量(じっぽうむりょう)の諸仏(しょぶつ)は

 百重千重(ひゃくじゅうせんじゅう)
 囲繞(いにょう)して

 よろこびまもりたまふなり

 とあります。簡単に言いますと、「お念仏を称える私達を、あらゆる仏さま方は、百重にも千重にも囲んで、喜び護ってくださっています」という事になります。いつでもどこでも変わらずにです。

 しかし、お念仏を喜ぶ身となっても病気もします。突然の不幸に見舞われる事もあります。けれども、お念仏の教えをいただく者は、仏さまに抱かれて、浄土への道を歩みます。仏法を味わいながら、お念仏のご利益の中に生かされています。

(住職 松岡文昭)